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沖縄でいちばん空いている月は、冬ではありません。沖縄県の統計では、国内観光客が最も少ないのは6月・5月・1月。そして3月は、7月より人が多い。値段の話をする前に、この12か月を公的データで並べます。
先に結論、3つだけ
空くのは6月・5月・1月
冬全体ではありません。3月は年2位で、7月より混みます。3年分の統計で順位は動きませんでした。
安い月の正体は、日照です
1月と2月は1日3時間台。7月の半分以下しか日が差しません。寒さではなく、光の量の問題です。
梅雨と台風は別物です
梅雨は予定が濡れるだけ。台風は予定が消えます。夏に来るなら予備日を先に考えてください。
旅行サイトの「安い時期」は、たいてい書き手の感覚で決まっています。この記事は数字で決めます。使うのは沖縄県の入域観光客統計と、気象庁の平年値。どちらも公表されている公的データです。
そして航空券と宿の金額は載せません。時期と予約のタイミングで動くうえ、更新が追いつかないからです。代わりに、値段を動かしている需要そのものを載せます。

WEBチケットなら券売所に並ばず、スマホのQRで入れます。初回登録の5%クーポンで2,071円。いちばん安いのは道の駅許田の2,000円ですが、通り道でなければ71円の差です。
空いているのは、冬ではありません
航空券と宿の値段は、需要で動きます。だから「安い時期」を知りたいなら、値段そのものより人がいつ来ているかを見るほうが早い。
沖縄県は毎月、島に入ってきた観光客の数を発表しています。これが需要の実測値です。ここでは国内観光客だけを取り出しました。国内向けの航空券と宿の値段を動かしているのは、この数字だからです。
沖縄県「令和7年度 入域観光客統計概況」の国内観光客数から、12か月の平均を100として計算しました(横軸は月)。最も多い8月(783,500人)と最も少ない6月(599,700人)の差は約1.3倍です。棒が低い月ほど空いています。
底が3つあります。6月、5月、1月。この3か月はほぼ同数で、平均の9割ほどでした。
ここで気づいてほしいことがあります。5月にはゴールデンウィークが入っています。それでもなお、5月は年間の底のひとつです。つまり連休の混雑は数日に凝縮していて、連休が明けた5月中旬から6月は、1年でいちばん人がいない時期ということになります。
そしてもうひとつ。3月が年2位で、7月より多い。
| 月 | 令和7年度 千人 | 令和6年度 千人 | 平成30年度 千人 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 601.4 | 566.8 | 523.7 |
| 2月 | 623.5 | 606.4 | 532.1 |
| 3月 | 738.4 | 716.2 | 657.4 |
| 4月 | 620.9 | 593.4 | 556.4 |
| 5月 | 601.0 | 561.5 | 514.6 |
| 6月 | 599.7 | 577.6 | 534.6 |
| 7月 | 704.2 | 692.3 | 595.0 |
| 8月 | 783.5 | 768.8 | 741.5 |
| 9月 | 685.7 | 634.6 | 571.0 |
| 10月 | 725.2 | 694.5 | 602.8 |
| 11月 | 662.8 | 636.8 | 604.1 |
| 12月 | 648.2 | 612.3 | 570.3 |
沖縄県 文化観光スポーツ部 観光政策課「入域観光客統計概況」の国内観光客数。令和7年度の2月・3月は速報値です。色を付けたのが上位の3か月。8月が1位・3月が2位は3年とも同じで、10月は令和6年度と令和7年度が3位、平成30年度は11月と1,300人差の4位でした。
3年分を並べても、上のほうは動きません。8月が1位、3月が2位。これは3年とも同じでした。卒業旅行と春休みが3月に集中するからです。10月がそれに続きます。
「オフシーズン=冬」という感覚は、半分だけ当たっています。1月は確かに底ですが、2月は平均の94%、12月は97%。極端に空いているわけではありません。プロ野球のキャンプが2月に来ることも効いています。
いちばん多い8月と、いちばん少ない6月の差は約1.3倍でした。よく言われる「ピークとオフで倍違う」は、人の数については当てはまりません。値段のほうが大きく動きます。
だから月を変えるより、同じ月の中で曜日と時間帯をずらすほうが、混雑には効きます。美ら海水族館は朝いちばんと夕方が空きます。国際通りは日曜の午後が歩行者天国です。
安い月の正体は、日照です
安い月には理由があります。ただしその理由は、多くの記事が書いている「寒いから」ではありません。
那覇の1月の平年値は、日最高気温19.8℃。東京の4月(19.4℃)を上回ります。1年でいちばん寒い月でも、本土の春です。上着は要りますが、寒くて外に出られない気温ではない。
数字がはっきり落ちるのは、日照のほうです。
表は横にスクロールできます
| 月 | 1日の日照 時間 | 月の日照 時間 | 降水量 mm | 日最高気温 ℃ | 台風接近 回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1月 | 3.0 | 93 | 101.6 | 19.8 | — |
| 2月 | 3.3 | 93 | 114.5 | 20.2 | — |
| 3月 | 3.7 | 115 | 142.8 | 21.9 | — |
| 4月 | 4.0 | 121 | 161.0 | 24.3 | 0.0 |
| 5月 | 4.5 | 138 | 245.3 | 27.0 | 0.4 |
| 6月 | 5.3 | 160 | 284.4 | 29.8 | 0.6 |
| 7月 | 7.3 | 227 | 188.1 | 31.9 | 1.5 |
| 8月 | 6.7 | 206 | 240.0 | 31.8 | 2.2 |
| 9月 | 6.0 | 181 | 275.2 | 30.6 | 1.9 |
| 10月 | 5.3 | 163 | 179.2 | 28.1 | 1.1 |
| 11月 | 4.1 | 122 | 119.1 | 25.0 | 0.3 |
| 12月 | 3.5 | 107 | 110.0 | 21.5 | 0.0 |
日照時間・降水量・気温は気象庁「那覇の平年値(1991〜2020年)」。1日あたりの日照は月の日照時間を日数で割ったものです。台風接近は気象庁「台風の平年値」の沖縄地方への接近数で、1〜3月は統計期間の30年間に接近がありませんでした。色を付けた6月と10月は、1日の日照が同じ5.3時間です。
1月と2月の日照は、1日あたり3.0〜3.3時間。7月の7.3時間の半分以下です。冬の沖縄は「暖かいけれど、日が出ない」。海の色が写真のようにならないのは、水温ではなく光の量のせいです。
この表でいちばん意外なのは、6月と10月が並んでいることだと思います。どちらも1日5.3時間。梅雨の6月は、10月と同じだけ日が差しています。
降水量は6月が284.4mmで年間最多です。でも日照は落ちていない。つまり沖縄の梅雨は、一日中しとしと降るのではなく、強い雨がまとまって降って、上がる。本土の梅雨とは降り方が違います。
この島に住んでいると、6月に一日中傘を差している日はそう多くありません。降っているあいだに屋根のある場所へ入って、上がったら出る。それだけで足ります。
1月から3月に来るなら、屋外の絶景を主役にしない組み方が向いています。日が差した瞬間に外へ出て、曇ったら屋内へ戻る。この切り替えができる旅程だと、冬の沖縄は当たり外れが小さくなります。
屋内で強いのは、美ら海水族館、おきなわワールドの玉泉洞、やちむんの工房、それから道の駅です。冬は野菜と柑橘が旬で、直売所がいちばん充実する季節でもあります。
梅雨と台風は、まったく別の問題です
「雨のリスク」とひとくくりにされがちですが、梅雨と台風では起きることが違います。
梅雨は、予定が濡れるだけ。屋内に振り替えれば旅行は成立します。台風は、予定が消えます。飛行機が飛ばず、施設が閉まり、レンタカーの営業所も閉まる。振り替える先がありません。
気象庁の平年値では、沖縄地方への台風接近は8月が2.2回、9月が1.9回。7月1.5回、10月1.1回と続きます。1月から3月は、統計をとった30年間で接近ゼロでした。
つまり夏に来るなら、雨より先に予備日を考えるべきです。最終日に空港へ向かう日程は、台風が来ると一日ぶんまるごと失われます。来てしまったときの動き方は沖縄の台風にまとめました。
梅雨明けを狙うのは、五分の賭けです
「6月下旬なら梅雨が明けていて、しかも安い」という話をよく見ます。実際に確かめてみました。
| 年 | 梅雨入り | 梅雨明け |
|---|---|---|
| 2016年 | 5月16日 ごろ | 6月16日 ごろ |
| 2017年 | 5月13日 ごろ | 6月22日 ごろ |
| 2018年 | 6月1日 ごろ | 6月23日 ごろ |
| 2019年 | 5月16日 ごろ | 7月10日 ごろ |
| 2020年 | 5月16日 ごろ | 6月12日 ごろ |
| 2021年 | 5月5日 ごろ | 7月3日 ごろ |
| 2022年 | 5月4日 ごろ | 6月20日 ごろ |
| 2023年 | 5月18日 ごろ | 6月25日 ごろ |
| 2024年 | 5月21日 ごろ | 6月20日 ごろ |
| 2025年 | 5月5日 ごろ | 6月7日 ごろ |
気象庁「過去の梅雨入りと梅雨明け(沖縄地方・確定値)」。平年は梅雨入りが5月10日ごろ、梅雨明けが6月21日ごろ(1991〜2020年の平均)。色を付けたのが6月20日までに明けた年で、この10年では5回でした。
梅雨明けは6月7日から7月10日まで、1か月以上ばらついています。6月20日までに明けたのは10年のうち5回。ちょうど半分です。
6月下旬に安さと晴れの両方を取りにいくのは、悪い作戦ではありません。ただし五分だと分かったうえで組んでください。外れた年でも困らない予定にしておけば、当たったときはかなり気持ちのいい旅になります。
梅雨入りのほうは5月4日から6月1日まで。こちらもぶれます。ゴールデンウィークのうちに梅雨入りした年が、この10年で3回ありました(2021年・2022年・2025年)。
目的から、月を決める
ここまでの数字を、目的ごとに1つの月へ落とします。すべてを満たす月はありません。何を捨てるかで決まります。
海に全部を賭けたい
7月台風は覚悟する
日照は1日7.3時間で年間最多。降水量188.1mmは5月や6月より少なめです。台風接近1.5回は8月・9月より低い。夏のなかでは、いちばん天気に恵まれやすい月です。
安く、人を避けたい
6月梅雨は明けていない前提で
国内客が年間最少。それでいて日照は1日5.3時間あり、10月と同じです。雨は多いので、屋内の行き先を先に決めておく。この島の梅雨を知っている人が選ぶ月です。
失敗したくない
11月海には入りにくい
台風接近は0.3回まで落ち、降水量119.1mmは9月の半分以下。日最高気温25.0℃で歩くのにちょうどいい。国内客もほぼ平均どおりです。泳がない旅なら、いちばん外れがありません。
両方ほしい
10月連休だけは外す
気温28.1℃で泳げる日がまだあり、台風は1.1回まで落ちます。ただし国内客は年3位で、思ったほど空いていません。スポーツの日の連休を外せるかどうかで変わります。
3月は国内客が年2位で7月より多く、それでいて日最高気温21.9℃、1日の日照3.7時間です。混むのに海には早い。学校の休みが動かせるなら、避けたほうが得をします。
動かせない場合は、海を主役から降ろしてください。3月の沖縄は、桜が終わって新緑が始まる時期です。城跡と森と工房を回る旅程なら、この月はむしろ気持ちがいい。
筆者が人に勧めるのは11月です。この島で暮らしていていちばん過ごしやすいのがこの月で、日が長くないぶん、夕景の時間が早めにきます。
泳ぎたい人には7月。安さで選ぶなら6月の後半。この3つで、たいていの希望は収まります。
押さえる順番があります
月が決まったら、予約は航空券 → レンタカー → 宿の順です。航空券は「席が余る時期」で値段が動くので、路線ごとの余り方を沖縄の格安航空券に出しています。
宿を先に取りたくなりますが、繁忙期に本当に消えるのはレンタカーのほうです。宿は最悪ランクを落とせば見つかります。車が無いと、沖縄の観光はほとんど成立しません。
そして日程を組むときは、初日と最終日に何も入れないでください。那覇空港にレンタカー各社のカウンターはなく、送迎バスで営業所へ移動してから手続きになります。繁忙期は、着陸から運転開始まで1時間を超えます。
朝いちばんに屋外の絶景をひとつ。昼は道の駅か直売所で、その土地のものを食べる。午後は屋内をひとつ。夕方に海へ戻る。
この形だと、天気が崩れても午後の屋内が保険になります。冬でも梅雨でも台風の前日でも、組み替えずに使えます。
月ごとの詳しい記事
服装、旬のもの、その月のイベントはこちらにまとめています。
この記事のデータについて
使った統計
- 混雑
- 沖縄県 文化観光スポーツ部 観光政策課「入域観光客統計概況」の国内観光客数。令和7年度・令和6年度・平成30年度
- 気候
- 気象庁「那覇の平年値」1991〜2020年の30年平均。日照時間・降水量・気温
- 台風
- 気象庁「台風の平年値」1991〜2020年。沖縄地方への接近数
- 梅雨
- 気象庁「過去の梅雨入りと梅雨明け(沖縄地方)」の確定値。2016年から2025年
- 料金
- 航空券・宿の金額は載せていません。時期と予約タイミングで大きく動くためです。代わりに需要そのものを載せました
- 確認日
- 2026年8月4日
よくある質問
沖縄旅行がいちばん安い時期は?
航空券と宿の値段は需要で動きます。国内観光客がいちばん少ないのは6月・5月・1月で、令和7年度はこの3か月がほぼ同数の底でした。ゴールデンウィークを含む5月が底にあるということは、連休明けから6月にかけてが年間で最も空く時期だということです。
3月の沖縄は空いている?
空いていません。国内観光客数は8月に次ぐ年2位で、7月より多くなっています。3年分見ても順位は同じでした。一方で那覇の3月は日最高気温21.9℃、1日の日照3.7時間。人は多いのに、海に入るには早い月です。
梅雨の沖縄は一日中雨?
違います。6月の降水量284.4mmは年間最多ですが、日照時間は159.5時間。1日あたり5.3時間で、10月と同じです。1月の3.0時間の1.7倍にあたります。雨の量は多くても、日が出ない月ではありません。
梅雨明けを狙って6月下旬に行くのは有効?
五分の賭けになります。過去10年の梅雨明けは6月7日から7月10日までばらついていて、6月20日までに明けたのは5回。半分の年は6月下旬もまだ梅雨の中でした。外れても困らない予定にしておいてください。
台風と梅雨、どちらが影響が大きい?
台風です。梅雨は屋内に振り替えれば旅行は成立しますが、台風は飛行機が飛ばず施設も閉まります。沖縄地方への接近は平年で8月2.2回、9月1.9回、7月1.5回、10月1.1回。1月から3月は30年間で接近がありませんでした。
1月や2月の沖縄は寒い?
気温は寒くありません。那覇の日最高気温は1月19.8℃、2月20.2℃です。こたえるのは日照のほうで、この2か月は1日3.0〜3.3時間しか日が差しません。7月の半分以下です。曇りが続くつもりで予定を組んでください。
何日前までに予約すればいい?
ゴールデンウィーク、7月から9月、年末年始は在庫そのものが消えます。この時期に行くなら、航空券を押さえたらすぐレンタカーへ。宿は最後で構いません。6月や11月なら直前でも取れます。
安い月を選ぶことは、我慢することではありません。その月に何が起きているかを知っていれば、空いている島のほうが気持ちよく回れます。
確認した情報源を見る(2026年8月4日確認)
沖縄県 文化観光スポーツ部 観光政策課「令和7年度 沖縄県入域観光客統計概況(速報)」および「令和6年度 沖縄県入域観光客統計概況」(月別の国内観光客数・令和7年度の2月と3月は速報値)/気象庁「那覇 平年値(年・月ごとの値)1991〜2020年」(日照時間・降水量・平均気温・日最高気温)/気象庁「台風の平年値」(沖縄地方への月別接近数)/気象庁「過去の梅雨入りと梅雨明け(沖縄地方・確定値)」(2016年から2025年および平年値)。航空券・宿泊の金額は掲載していません。時期と予約タイミングで動くうえ、更新が追いつかないためです。混雑と気象は数年単位で形が変わらないので、こちらを載せました。写真は編集部素材で、人物が写っているものは判別できない大きさです。
下の文をそのまま渡すと、AIがこのページを読んだうえで、あなたの旅程に合わせて答えます。空欄はご自由に。
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