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沖縄の梅雨明けは、平年なら6月21日ごろです。ただしこの日付を信じて予約すると、半分の確率で外します。
気象庁が1951年から公表している確定値を、75年分ぜんぶ数え直しました。いちばん早い年は6月7日、いちばん遅い年は7月10日。1か月以上ぶれます。だから「平年はいつか」より、「自分が行く日までに明けている年が何%あったか」で考えたほうが早い。この記事はその数字を出します。
先に結論、3つだけ
まだ五分五分です。直近30年で明けていたのは53%の年でした
賭けここから見込みが跳ね上がります。83%の年が明けていました
狙い目93%。7月10日を過ぎて明けなかった年は、75年で1年もありません
ほぼ確実もうひとつ、知っておくと得なことがあります。ニュースで流れる「梅雨入りしました」は速報値で、9月に確定値へ書き換わります。2025年の沖縄は、梅雨入りが17日ずれました。
平年は6月21日、でも33日ぶれます
気象庁の平年値(1991〜2020年)では、沖縄地方の梅雨入りが5月10日ごろ、梅雨明けが6月21日ごろ。旅行サイトが「6月下旬ごろ」と書くのは、この平年値を指しています。
ただ、平年値は75年分をならした真ん中の値です。実際の年はここまで散ります。
2025年 6月7日ごろ。75年で最速でした
6月7日2015年 6月8日ごろ。3番目は2011年の6月9日ごろ
6月8日2019年 7月10日ごろ。この年は梅雨入りも遅めでした
7月10日6月7日と7月10日。33日の幅があります。2週間の差ならまだしも、1か月以上動くとなると、平年値だけで予定を組むのは無理があります。
もうひとつ、日付そのものの読み方にも注意が要ります。気象庁はこう書いています。
梅雨入りと梅雨明けは、平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。ここに掲載した梅雨入りと梅雨明けの時期は、移り変わりの期間のおおむね中日を示しています。
つまり「6月21日ごろ」は、6月21日にスイッチが切り替わるという意味ではありません。前後5日ほどかけて、だらだらと夏になります。
行く日にちで、確率が出せます
知りたいのは平年値ではなく、自分の旅行日がどうなのかだと思います。そこで、気象庁の確定値を1年ずつ数えて、日付ごとに「その日までに梅雨明けしていた年の割合」を出しました。直近30年(1996〜2025年)で数えています。
8割を超えるそれ以外半々の線
気象庁「過去の梅雨入りと梅雨明け(沖縄)」の確定値から、直近30年(1996〜2025年)を1年ずつ数えました。縦軸はその日までに梅雨明けしていた年の割合、横軸は日付です。
右の赤い数字が直近30年、真ん中が75年全体です。
75年全体で数えると 8%
13%75年全体で数えると 16%
20%75年全体で数えると 49%
53%75年全体で数えると 73%
83%75年全体で数えると 88%
90%75年全体で数えると 93%
93%75年全体で数えると 100%
100%読み方はこうです。6月20日は53%。ほとんどコインを投げているのと変わりません。ところが5日ずらして25日にすると83%まで上がります。この5日間が、いちばん確率の傾きが急なところです。
75年全体で数えると数字は少し下がります(20日で49%、25日で73%)。直近30年のほうが早く明ける傾向にある、とまでは言えますが、原因までは気象庁の資料からは分かりません。ここは断定しないでおきます。
筆者なら、海に入るのが目的の旅は6月25日以降に寄せます。逆に、混雑と値段を避けたいなら6月中旬をあえて選びます。空いている代わりに、半分は雨の中を歩くことになります。
6月中に明けた年は、直近30年で90%(75年全体でも88%)。「7月に入っても明けない」年は10年に1度くらいの珍しさです。7月10日を過ぎて明けなかった年は、1951年以降1年もありません。
「梅雨入りしました」は、あとで書き換わります
ニュースで流れる「沖縄が梅雨入りしました」は速報値です。気象庁はそれとは別に、季節が終わってから実際の天候を見直して確定値を出します。発表は例年9月の初めです。
気象庁では、気象予測を基に行う梅雨入りと梅雨明けの速報とは別に、梅雨の季節が過ぎてから、春から夏にかけての実際の天候経過に基づいて梅雨入りと梅雨明けの時期を総合的に検討し確定しています。
この差が、けっこう大きく出た年があります。
速報 5月22日ごろ → 確定 5月5日ごろ。17日さかのぼって修正されました
−17日速報 6月8日ごろ → 確定 6月7日ごろ。こちらは1日差です
−1日梅雨入り・梅雨明けとも、速報と確定が一致しました
差なしただし「毎年ずれる」わけではありません。速報と確定の対比表を確認できたのは2024年と2025年の2年分だけで、それ以前の年は今回調べていません。分かっているのは「大きくずれた年が実際にあった」というところまでです。
旅行の判断に効いてくるのは、ここです。5月に「まだ梅雨入りしていない」というニュースを見ても、あとから「実はもう入っていた」に変わることがある。発表を待つより、当日の天気予報を見るほうが確かです。
降る量より、降り方が違います
「梅雨の沖縄はずっと雨」という言い方をよく見ますが、那覇の平年値を並べると少し違う姿が出てきます。
降水量245.3mm / 日照138.2時間 / 最高27.0℃
梅雨入り降水量284.4mm / 日照159.5時間 / 最高29.8℃
雨の底降水量188.1mm / 日照227.0時間 / 最高31.9℃
明けた後6月でも日照は159.5時間あります。1日あたりにならすと5時間強。一日中どんよりしているわけではなく、降るときにまとめて降って、そのあいだに晴れ間が挟まる降り方です。夕方に空が急に暗くなって、20分ほど激しく降って、また明るくなる。筆者は毎年これで洗濯物を1回はだめにします。
そして年による差がとても大きい。5月から6月の降水量は、平年比でいちばん少なかった年が52%(2000年)、いちばん多かった年が214%(2022年)。直近30年で平年より少なかった年が15回あります。半分は「思ったより降らない梅雨」でした。
7月に入ると降水量が約100mm減り、日照が約70時間増えます。梅雨明け直後の沖縄が気持ちいいのは、体感ではなく数字にも出ています。
梅雨が明けると、今度は台風です
梅雨明けを待って7月下旬や8月に予定を寄せる人は多いのですが、そこには別のものが待っています。気象庁の平年値で、沖縄地方への台風接近数を月別に並べるとこうなります。
0.4個 / 0.6個。梅雨の時期は台風はほとんど来ません
少ない1.5個。梅雨明けと入れ替わるように増えます
増加2.2個 / 1.9個。年間7.7個のうち半分以上がこの2か月です
ピーク雨に降られる確率を下げると、旅程ごと飛ぶ確率が上がる。梅雨と台風は、片方を避けるともう片方に近づく関係にあります。天秤にかけるものが違うので、どちらが良いかは目的しだいです。台風のときに何が止まって何が動くのかは沖縄の台風の記事にまとめました。
予報を見て、キャンセルすべきか
雨予報を見て前日にキャンセルすると、たいていお金だけ減ります。旅行商品のキャンセル料は日が近づくほど上がる仕組みで、天気は理由になりません。取消料がいつからいくら発生するかは商品ごとに違うので、申し込む前に確認しておくところです。パッケージツアーの取消料の考え方はJALパックの記事で整理しました。
マリンアクティビティの中止も、雨そのものでは決まらないことが多いです。効いてくるのは風と波、それと雷。雨が降っていても海に出る日はありますし、晴れていても波で中止になる日があります。ただし基準は事業者ごとに違うので、予約先の中止条件と返金条件を、申し込み時に読んでおくのがいちばん確かです。
筆者ならこうします。6月に行くなら、屋内で半日つぶせる場所を1つ決めてから出発します。水族館でも、道の駅でも、市場でもいい。「雨だったらここへ行く」が決まっていれば、朝の空を見て落ち込む時間がなくなります。

WEBチケットなら券売所に並ばず、スマホのQRで入れます。初回登録の5%クーポンで2,071円。いちばん安いのは道の駅許田の2,000円ですが、通り道でなければ71円の差です。
よくある質問
沖縄の梅雨明けはいつですか?
平年値は6月21日ごろです。ただし気象庁の確定値では、1951年から2025年までの75年間で最も早い年が2025年の6月7日ごろ、最も遅い年が2019年の7月10日ごろ。33日の幅があります。
6月下旬なら梅雨は明けていますか?
直近30年で数えると、6月20日の時点で明けていた年は53%、25日で83%、30日で90%です。20日ごろだと五分五分で、25日を過ぎると見込みが大きく上がります。
梅雨入りの発表は後から変わりますか?
変わることがあります。2025年の沖縄は梅雨入りの速報が5月22日ごろ、確定値が5月5日ごろで17日の差がありました。同じ年の梅雨明けは1日差です。2024年は速報と確定が一致しています。確定値の発表は例年9月初めです。
梅雨の沖縄は一日中降っていますか?
那覇の6月の日照時間は平年で159.5時間あります。1日あたり5時間強です。短時間に強く降って、そのあいだに晴れ間が挟まる降り方が多く、一日中降り続く日ばかりではありません。
梅雨の時期は海に入れますか?
雨そのものより、風と波と雷で決まることが多いです。ただし中止の基準は事業者ごとに違うので、予約先の中止条件と返金条件を申し込み時に確認してください。海開きは例年3月から4月で、6月は水温としては泳げる時期です。
梅雨明けを待って7月・8月に行けば安心ですか?
雨は減ります。7月の降水量は188.1mmで6月より約100mm少なく、日照は227.0時間で約70時間多い。一方で沖縄地方への台風接近数は6月0.6個、7月1.5個、8月2.2個と増えます。避けるものが入れ替わると考えてください。
この記事のデータについて
日付ごとの確率は、気象庁が公表している梅雨入り・梅雨明けの確定値を1年ずつ数えて出しました。四捨五入しているので、合計は必ずしも100になりません。今年の梅雨入り・梅雨明けがどうなったかは、気象庁のページが更新されます。この記事の数字は毎年変わるものではないので、確定値が出たときだけ差し替えます。
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確認した情報源を見る(2026年8月5日確認)
気象庁「過去の梅雨入りと梅雨明け(沖縄)」1951〜2025年の確定値および1991〜2020年平年値/気象庁「2025年(令和7年)の梅雨入りと梅雨明け(確定値)」2025年9月1日発表(速報値との対比表)/気象庁「2024年(令和6年)の梅雨入り・明け(確定値)」2024年9月2日発表/気象庁「那覇 平年値(年・月ごとの値)1991〜2020年」(降水量・日照時間・気温)/気象庁「台風の平年値」(沖縄地方への月別接近数)。日付ごとの割合は、確定値の一覧を編集部で1年ずつ数えて計算しました。今年の梅雨入り・梅雨明けの日付は載せていません。速報値は後から書き換わることがあるうえ、この記事の更新が追いつかないためです。最新は気象庁のページでご確認ください。写真は編集部素材です。


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