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沖縄行きが安くなるのは、観光客が少ない時期ではありません。席が余る時期です。国土交通省の路線別データを見ると、東京-那覇で座席利用率が落ちるのは4〜6月だけでした。冬は空いているのに、席は埋まっています。
先に結論、3つだけ
席が余るのは4〜6月だけ
東京-那覇の座席利用率は4〜6月が76.4%。ほかの時期は88〜91%で埋まっています。
冬は空いていても安くない
観光客は少ないのに、便を減らすので席は埋まります。1〜3月の利用率は88.4%でした。
LCCが遅いとは限りません
Peachの定時運航率85.1%は、日本航空も全日本空輸も上回りました(全路線の数字)。
格安航空券の記事は、たいてい「比較サイトを使う」「早割を狙う」で終わります。それは誰でも知っています。この記事は、値段を決めている席の埋まり方のほうを見ます。
使うのは国土交通省が公表している路線別データです。運賃の金額は載せません。会社と時期と予約タイミングで動くうえ、更新が追いつかないからです。

WEBチケットなら券売所に並ばず、スマホのQRで入れます。初回登録の5%クーポンで2,071円。いちばん安いのは道の駅許田の2,000円ですが、通り道でなければ71円の差です。
安いのは、人が少ない時期ではありません
航空券が安くなるのは、席が余ったときです。だから見るべきなのは観光客の数ではなく、その路線がどれだけ埋まっているか。
国土交通省は路線ごとの旅客数と座席数を公表しています。東京(羽田)と那覇を結ぶ路線を四半期で並べると、こうなります。
国土交通省「航空輸送サービスに係る情報公開(令和7年度)」の路線別データ。東京(羽田)-那覇の座席利用率です。年度計は86.3%、年間の旅客数は703万人でした。
4〜6月だけ、はっきり落ちています。76.4%と91.4%は、100席あたり15席の差です。この余った席が安く出ます。
面白いのは1〜3月です。88.4%で、夏とほとんど変わりません。
東京-那覇の座席数は、1〜3月が198万席、4〜6月が199万席。供給はほぼ同じです。ところが旅客数は1〜3月が175万人で、4〜6月の152万人を上回ります。だから冬のほうが埋まる。
沖縄を訪れる観光客の数は、冬のほうが少ないのに、です。答えは便数です。航空会社は冬に便を減らしています。減らしたぶん席は埋まり、値段は落ちません。
「観光地が空いていること」と「航空券が安いこと」は、別の話でした。
どこから乗るかで、余り方が違います
同じ沖縄行きでも、路線ごとに埋まり方はかなり違います。自分が乗る路線の欄を見てください。
表は横にスクロールできます
| 那覇との路線 | 4〜6月 % | 7〜9月 % | 10〜12月 % | 1〜3月 % | 年度計 % |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京(羽田) | 76.4 | 91.4 | 88.6 | 88.4 | 86.3 |
| 福岡 | 72.5 | 82.3 | 83.4 | 82.0 | 80.1 |
| 中部 | 75.0 | 84.5 | 83.1 | 85.5 | 82.2 |
| 大阪(伊丹) | 84.4 | 91.8 | 90.0 | 90.8 | 89.3 |
| 関西 | 81.3 | 87.8 | 85.8 | 87.2 | 85.4 |
| 成田 | 90.3 | 93.9 | 89.6 | 90.7 | 91.2 |
| 神戸 | 74.8 | 82.9 | 79.9 | 80.4 | 79.6 |
| 鹿児島 | 69.4 | 78.7 | 82.5 | 78.7 | 77.3 |
| 仙台 | 81.2 | 91.2 | 89.7 | 93.7 | 89.0 |
| 広島 | 83.3 | 88.8 | 83.6 | 89.4 | 86.1 |
| 札幌 | 88.8 | 92.0 | 88.7 | 88.7 | 89.5 |
| 高松 | 82.0 | 86.7 | 84.2 | 89.2 | 85.2 |
| 岡山 | 87.0 | 89.4 | 87.1 | 89.2 | 88.1 |
| 熊本 | 77.8 | 88.6 | 86.4 | 88.4 | 85.3 |
| 茨城 | 66.9 | 82.5 | 82.1 | 81.7 | 78.3 |
| 岩国 | 73.8 | 85.6 | 80.4 | 84.9 | 81.1 |
| 松山 | 73.1 | 86.0 | 82.9 | 84.3 | 81.5 |
| 宮崎 | 66.1 | 77.1 | 79.9 | 79.4 | 75.6 |
| 小松 | 74.3 | 76.3 | 84.2 | 79.6 | 78.6 |
| 静岡 | 58.5 | 79.5 | 80.7 | 77.4 | 74.1 |
国土交通省「航空輸送サービスに係る情報公開(令和7年度)」の路線別データから、那覇と本土を結ぶ路線の座席利用率を旅客数の多い順に並べました。色を付けたのが4〜6月に70%を下回った4路線で、この時期に最も席が余ります。数字は路線全体の平均で、便や曜日による差は含みません。
読みどころが3つあります。
ひとつめ。同じ東京でも、羽田86.3%に対して成田は91.2%。成田のほうが埋まっています。安い便に人が集まるので、成田は先に売り切れると考えたほうがよさそうです。
ふたつめ。旅客数の多い上位5路線のなかで、いちばん余っているのは福岡(80.1%)でした。4〜6月は72.5%まで落ちます。九州から沖縄へは、席の面ではかなり取りやすい路線です。
みっつめ。静岡74.1%、宮崎75.6%、鹿児島77.3%、茨城78.3%。便数の少ない路線ほど余っています。ただし1日1便ということもあるので、欠航したときの代わりがありません。
LCCは遅れる、とは限りません
「安いぶん遅れる」という話は、数字で確かめられます。国土交通省が会社ごとの定時運航率を公表しているからです。
国土交通省「航空輸送サービスに係る情報公開(令和7年度)」の定時運航率。出発予定時刻から15分以内に出発した便の割合です。これは各社の全路線をまとめた数字で、沖縄路線だけの数字ではありません。沖縄に飛んでいない会社も含みます。
Peachは85.1%で、日本航空79.2%と全日本空輸78.4%を上回りました。ジェットスター・ジャパンは79.5%で大手とほぼ同じ。「LCCだから遅れる」は、少なくともこの年度には当てはまりません。
大手が下がる理由まで、このデータからは分かりません。ただし欠航の内訳には手がかりがあります。次の章で見ます。
もうひとつ。沖縄の会社である日本トランスオーシャン航空は年度計83.4%で、8月も83.3%とほとんど落ちませんでした。10社の合計が8月に73.8%まで落ちるなかで、です。
10社の合計は年度計80.4%ですが、8月だけ73.8%です。4便に1便以上が15分以上遅れて出ます。全日本空輸は69.7%、日本航空は72.9%まで落ちました。
夏に行くなら、到着日の予定は詰めないでください。レンタカーの受け取りも、宿のチェックインも、遅れる前提で組んでおくと気が楽になります。
欠航の4割は、天気のせいではありません
沖縄行きでいちばん怖いのは、値段ではなく欠航です。理由の内訳も公表されています。
国土交通省「航空輸送サービスに係る情報公開(令和7年度)」の欠航便。10社の合計9,293便の内訳です。「機材繰り」は、前の便の遅れや欠航が次の便に回ってくることを指します。
天候は46%。残りの半分以上は、天気ではありません。いちばん多いのが機材繰りで40%です。
機材繰りとは、前の便の遅れや欠航が、その機体の次の便に回ってくることを指します。飛行機は1日に何往復もします。朝に1本崩れると、夕方まで引きずる。
だから実用的な結論はひとつです。その日の早い便のほうが、崩れる材料が少ない。到着日の朝いちばんの便は、値段が高めでも意味があります。
逆に帰りの最終便は、その日の遅れを全部背負っています。翌日が仕事なら、最終便は避けてください。台風で止まったときの動き方は沖縄の台風にあります。
予約画面で、3行だけ確かめる
会社ごとの規則は変わりますし、同じ会社でも運賃タイプで違います。だから各社の条件をここには書きません。代わりに、予約画面のどこを見るかだけ渡します。
受託手荷物が、その運賃に入っているか
LCCは預ける荷物が別料金です。Peachの場合、機内に持ち込めるのは身の回り品と手荷物の合計2個・合計7.0kgまでで、超えるものはカウンターで預けて有料になります。料金は運賃タイプと路線と申込方法で変わります。往復で家族4人ぶん足すと、差額はけっこうな額になります。
欠航したとき、どの便へ振り替えられるか
払い戻しの有無ではなく、振替の範囲を見てください。自社の後続便だけなのか、翌日以降も含むのか。沖縄路線は台風で止まります。止まったあと、いつ帰れるかがここで決まります。
復路が、その日の最終便になっていないか
安い便はたいてい朝いちばんか、夜いちばん遅い便です。最終便はその日の遅れを全部引き受けます。翌日に予定があるなら、1本前を選んでおくと安心です。
そのうえで、押さえる順番はレンタカーの記事と同じです。航空券を取ったら、次は宿ではなくレンタカー。繁忙期に本当に消えるのは車のほうです。
いつ行くかをまだ決めていないなら、沖縄旅行の安い時期に混雑と日照と台風のデータを並べてあります。この記事の「席が余る4〜6月」と重ねると、5月中旬から6月が浮かびます。人が最も少なく、席も余る時期です。
梅雨は覚悟が要ります。でもあの時期の沖縄は、観光地に人がいません。
この記事のデータについて
使った統計
- 座席利用率
- 国土交通省「航空輸送サービスに係る情報公開」令和7年度・路線別データ(旅客数・座席数・座席利用率)
- 定時運航率
- 同・令和7年度。出発予定時刻から15分以内に出発した便の割合。各社の全路線をまとめた数字
- 欠航
- 同・令和7年度の欠航便と理由の内訳。10社合計9,293便
- 手荷物
- Peach Aviation 公式サイトの手荷物ページ
- 運賃
- 金額は載せていません。季節と予約時期と会社で動くためです。代わりに、値段を決めている席の余り方を載せました
- 確認日
- 2026年8月4日
よくある質問
沖縄行きの航空券が安い時期は?
席が余る時期です。東京(羽田)-那覇の座席利用率は4〜6月が76.4%で、7〜9月91.4%、10〜12月88.6%、1〜3月88.4%を大きく下回ります。余った席が安く出るので、値段が動くのはここです。
冬は空いているのに、なぜ安くならない?
便を減らしているからです。東京-那覇の座席数は1〜3月が198万席で、4〜6月の199万席とほぼ同じ。ところが旅客数は1〜3月175万人が4〜6月152万人を上回ります。だから冬のほうが埋まります。観光地が空いていることと、航空券が安いことは別です。
LCCは遅れやすい?
一概には言えません。令和7年度の定時運航率はPeachが85.1%で、日本航空79.2%・全日本空輸78.4%を上回りました。ジェットスター・ジャパンは79.5%で大手並みです。ただしこれは全路線をまとめた数字で、沖縄路線だけの数字ではありません。
沖縄行きはどのくらい欠航する?
10社合計の欠航率は令和7年7〜9月が1.19%、4〜6月が0.64%でした。理由は天候が46%、機材繰りが40%です。機材繰りは前の便の遅れが回ってくることなので、その日の早い便ほど影響を受けにくくなります。
どの出発地が取りやすい?
年間の座席利用率では静岡74.1%、宮崎75.6%、鹿児島77.3%の順で余裕があります。旅客数の多い上位5路線では福岡が80.1%で最も低く、20路線全体では成田の91.2%が最も高い。同じ東京でも羽田86.3%と成田91.2%で差があります。
早割と直前割、どちらが安い?
この記事では断定しません。公表されているのは席の埋まり方までで、運賃の推移は各社が公開していないためです。ただし4〜6月以外は座席利用率が9割近くあり、直前に余る余地は小さいと考えられます。
予約前に何を見ればいい?
3つです。運賃に受託手荷物が含まれるか、欠航したときにどの便へ振り替えられるか、復路が最終便になっていないか。安さの差は数千円ですが、帰れない差は旅行そのものです。
安い便を探すことと、着実に着くことは、たいてい両立します。席が余っている時期を選べばいいだけです。
確認した情報源を見る(2026年8月4日確認)
国土交通省 航空局航空事業課「航空輸送サービスに係る情報公開(令和7年度4月〜9月分)」および同 令和7年度の特定本邦航空運送事業者に係る情報(路線別データの旅客数・座席数・座席利用率、定時運航率、欠航便と理由の内訳)/Peach Aviation 公式サイトの手荷物ページ(機内持ち込みは身の回り品と手荷物の合計2個・合計7.0kgまで、超える分は預けて有料)。運賃の金額は掲載していません。季節と予約時期と会社で動き、更新が追いつかないためです。定時運航率と欠航率は各社の全路線をまとめた数字で、沖縄路線だけを取り出したものではありません。沖縄に就航していない会社も含みます。写真は編集部素材です。
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